アロマ石鹸を手作りしよう!美肌レシピやアレンジ方法をご紹介

アロマ石鹸とは?

アロマ精油をブレンドして作る、天然のハーブの香りが漂うアロマ石鹸は、防腐剤などの合成化学物質の含まれない無添加の安全で優しい石鹸です。精油には『ティーツリー』などニキビや吹き出物に効果的なもの、鎮静作用のある『ラベンダー』、肌を活性化させ皮膚の再生を助ける効能によりシワやたるみなどアンチエイジングに効果的な『ゼラニウム』『フランキンセンス』など様々な効能を持つものがあります。

また、小さなお子様や敏感肌の方でも安心して使える『カモミール』『マンダリン』などがあり、それぞれの目的・お悩み・使う人に応じてその都度適したものを選ぶことができます。手作りアロマ石鹸の魅力は、そんな癒しの効果のある無添加石鹸を自分好みにアレンジして、世界でたったひとつのオリジナル石鹸として作れて実際使用できる点です。また、デザイン性の面においてもたくさんのアレンジ法があるので、可愛くおしゃれに楽しく作ることができます。

お肌のトラブルの改善に効果のある精油は?

手作りアロマ石鹸は、使用する精油によって様々な効能を持つ仕上がりとなります。アンチエイジングやニキビの予防など美肌効果のある精油の特徴を知っておけば、より目的に合った石鹸づくりを楽しむことができます。

ラベンダー(肌の再生、湿疹や炎症の鎮静作用)

ゼラニウム(皮脂分泌のバランスを整える、抗菌・抗炎症作用)

フランキンセンス(収斂作用、癒傷作用、抗炎症作用、しわ・たるみの改善)

ローズウッド(抗菌作用、抗ウイルス作用、抗真菌作用)

サイプレス(皮膚の引き締め、肌荒れ・ニキビ)

サンダルウッド(抗真菌作用、消毒作用、消炎作用)

手作りアロマ石鹸、販売はしてもいいの?

手作りアロマ石鹸はハーブや精油など人気の素材を使用して手軽に作れ、さらにデザイン性にも優れ見た目も可愛いことからも、近年ブームとなり、興味を持つ人も増えています。洗顔やボディソープとして使用する場合、これらの手作りアロマ石鹸はあくまで「化粧石鹸」となりますので、販売する際には、医薬品医療機器等法にもとづく許可が必要です。

ただし、洗濯用や台所用としての、人体に使用する目的ではない石鹸の場合は「雑貨」という扱いになり、医薬品医療機器等法にもとづく許可は不要とされています。「化粧石鹸」「雑貨としての石鹸」を問わず、使う人の安全性を十分考慮し、社会責任をしっかりと自覚した上で慎重に取り扱いましょう。

廃油で石鹸は作れるの?

揚げ物など使用済みの食用油を再利用して作る、「廃油石鹸」という手作り石鹸があります。これは家庭用食用油による海や河川の環境汚染防止対策の一つともされており、合成洗剤を含まないことから、食器用や浴槽洗い用として環境に優しい石鹸として生成され役立ってきました。

しかし、「廃油石鹸」を作る際は苛性(かせい)ソーダという劇薬を使用しなければなりません。苛性ソーダは試薬の中でも極めて危険とされ、本来は薬剤師など知識を持った専門家が取り扱うべき薬剤です。薬局などでお買い求めいただけますが、購入時には印鑑や身分証明書が必要な場合もあります。苛性ソーダは、例えば皮膚についた場合は激しい損傷の恐れがあり、1滴でも目に入ると失明の可能性もあるとされています。苛性ソーダを取り扱う際には、保護用の手袋・メガネを装着し厳重に注意し、慎重に扱い使用しなければなりません。特にお子さんやペットのいるご家庭では絶対に手の届かない場所に保管し、使用後のゴミにも細心の注意を払う必要があります。

「廃油石鹸」とはこのような危険で取扱注意の必要のある薬剤を使っての石鹸作りとなりますので、十分に安全な設備を整え、知識を得た上で、自己責任で行わなければなりません。少しでも不安があり準備が整っていないと感じる場合は、できるだけ苛性ソーダを使用した石鹸作りは作成しないほうが良いと言えるでしょう。